沖縄・やちむんの里

沖縄の読谷村(よみたんそん)にある、やちむんの里に行った。

やちむんとは沖縄の伝統的な焼き物で、民芸品として生活の中で使える器である。やちむんの里の北窯で 52 年間、器を作り続けている松田共司親方から聞いた話に私は心を動かされた。親方は土と水と薪について話をしてくれたのだが、今回は 土について聞いたことを記そうと思う。

器に使う土は、沖縄の土だけ。よそから、例えば中国からでも土は買えるそうだが、それではやち むんにならない。そしてその土は掘ってきて、すぐに使えるわけではない。5 年から 10 年、積んで おいて寝かせる。その間に、土は成形のできる状態になるそうだ。

親方曰(いわ)く、土はずっと闇 で眠っていたのを、光に晒し、形にする。僕たちも闇から引き上げられて神様の手で成形される。神様は人を土、ちりから造られた。なぜ水からとかではなく、土なのか。その理由は分からないが、「神様は僕たちとずっと一緒にいたい、という願いを持って造られたのだなあ」、という親方の言葉と共に、さあっと沖縄の風が吹いた。

 確かに、時を超えて残っているものは土器が多い。それでも土から造られた私たちは永遠では なく、やがて朽ちる時が来る。しかし神様はイエス様を遣わして、死を打ち砕き、その器に永遠の命を入れてくださった。そして復活の日には、新しい永遠の体を着せてくださる。そう思うと涙が出た。

寝かせた土は、今度はひたすら叩いてこねて、癖を取る。そうでないと、言うことを聞かないからだ。 癖が強くては良いものができない。だから試練にあった時は、神様の手で良い形とされるために、 素直におゆだねしたほうがいいよね、と親方は笑った。造られた器は、どうして僕には取っ手がない の、とかもっとこんな風になりたかった、とは言わない。それぞれの用途があって、神様が私たちを 造り、使われることでさらに良いものへと変えられていく。 土の話から、私と神様との関係を教えられ た。 ちなみに、やちむんを買ったら壊れるまでどんどん使うべし、とのことだ。(2026年7月5日週報)

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