現代、人間は遺伝子工学で遺伝子を操作し、今まで地上に存在しなかったような新しい生物を作ることができるようになりました。クローン技術で、同じ遺伝子をもった人間を作ることも可能になり、クローン人間は既に誕生しているとも言われています。生物学者の中には「われわれは『神の手』を持った」と豪語する人もいます。しかし、科学技術でどんな人間を作ることができるようになったとしても、愛の豊かな人間、心清らかな人間、私欲のない人間、忍耐強い人間を創造することはできません。クローン技術で造り出せるのは、「元の自分」となんら変わることのない「罪人」です。自己中心的な性格も、高慢さも、そのままの醜い人間が複数造られるだけです。以前と同じ「古い自分」が何人生まれても、何のいいこともありません。
でも、私たちが切に望むのは、罪と悪の支配から解放され、愛ときよさを持つ「新しい自分」の創造です。「古い自分」から脱して「新しい自分」になることです。
その「新しい人」の誕生を実現したのがキリストの十字架であり、復活の力です。聖書は、私たちの罪の性質を持った「古い人」はキリストとともに十字架につけられて死に、「新しい人」として生まれることができると約束します。キリストを信じるとは、「新しい人」としての人生を始めることです。キリストを信じる人生は、私たちに宿った「キリストの心」が育っていく期間です。この地上で、心が日々新しくされていく喜びを味わいつつ生きることができます。そして「終わりの日」に、「新しい人」が完成するのを見るのです。
あなたの人生は完成しますか。それとも「古い自分」のままで終わりますか。科学技術でも「新しい人」を生み出すことはできませんが、キリストの十字架と復活はそれを可能にします。「大事なのは新しい創造です」(ガラテヤ6:15)。
2003年4月20日
*写真は、ゲッセマネの園の樹齢2000年のオリーブの木、そこから生え出る芽。


