日本人の「いいえ」

日本人は、「いいえ」という言葉を日常生活の中ではあまり使わないそうです。特に、人の誘いを断るときや、意見を否定する時には使いません。「いいえ」を使うと人を傷つけたり、対決姿勢を示したりすることになるからです。

たとえば、「今日、ボウリングに行きませんか」という誘いを断る場合は、「あの、ちょっと、今日は・・」とか、笑いながら「う~ん、ボーリング(つまらないboring)」と言ったりします。「いいえ」とは言いにくいのです。「ちょっと」「う~ん」が「いいえ」の婉曲的表現なのでしょう。

アメリカに住んでいたある日本人から、「イエスかノーかはっきり言ってください」と言われ、それできっぱりと「ノー」と答えたところ、やっぱり気分を害したと後で知りました。はっきり言ってくれと言われも、日本人にはやはり婉曲表現が無難なようです。

ある調査によれば、日本人が「いいえ」を使うのは、人からほめられたときと、謙遜を示すときだそうです。そのときは、「いいええ」と強調し、「そんなことないですよぉ」と言うのです。いつも相手の気持ちを推し量っているんですね。

しかし、サタンに対してはそうはいきません。サタンのお誘いに、「あのお、ちょっと」「う~ん」でにげようとすれば、付け込まれ、押し切られてしまいます。サタンは日本人ではないのです。こちらの気持ちを推し量り、遠慮してはくれません。こちらも遠慮することなく、明確に「ノー」と対決姿勢を示さなければなりません。サタンの気分をもろに害させるほどに、「下がれ、サタン」と吐き捨てるべきなのです。それぐらいでなければ、サタンに勝てません。

ヤコブ書は「はい」を「はい」、「いいえ」を「いいえ」としなさいと、教えています(4:12)。サタンへの「いいえ」は100%の「いいえ」、キリストへの「はい」は100%のまがうことなき「はい」でありたいです。

ところで、英語の「ノー」のほうが日本語の「いいえ」よりも「強い否定」に感じるのは、やはり日本人だからでしょうね。(2004年5月30日)

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