あなたは自分の知能指数(IQ、Intelligence Quotient)をご存知ですか。
英国認知心理学者リチャード・リン『知能における人種的違い』(2015年版)によれば、ヨーロッパ諸国の平均は100弱で、東アジア(日本、中国、韓国)の平均は105を上回るそうです。IQ=学力ではありませんが、強い相関があり、国際学力調査(PISA)では、やはり東アジア諸国が上位を占めます。両者とも世界ではIQの高い地域です。
ヨーロッパは、宗教改革(1517年)によって、個々人に聖書を読む能力が必要となり、学校が創設され、「知は力なり」という認識が社会に広がりました。中国と韓国は儒学と科挙制度、日本は江戸時代の「勤勉革命」が知識社会に導いたとされます。
では、知能とは何かというと、単に「知能テストによって測られたもの」なのだそうです。知能テストとは、現代の知識中心の産業社会体制に適応できる能力の測定です。要するに、今の世でどの程度生き残れるかの指標です(にすぎません)。逆に言えば、社会環境が異なれば、異なる能力が評価される、ということです。
アボリジニ(土着オーストラリア人)のIQは、60程度だそうです。彼らは、18世紀以前、豊かな沿岸部に住んでいましたが、ヨーロッパから侵入した白人に虐待、虐殺され、砂漠へと追いやられました。そのせいでIQが低くなったようです。しかし、砂漠地帯で生活するための「空間記憶能力」テストでは、同年代の白人の子を100とすると、アボリジニは119です(色や形の異なる20個の積み木の場所を30秒で記憶させ、元に戻すなどのテスト)。社会の枠組みが変われば、評価される能力も変わる、ということです。
さて、これから社会環境は変化していきます。AIの時代、別の能力が必要になっていきます。能力の枠組みが変わるからです。単なる知識の蓄積や計算能力よりも、AIが弱点とする読解力、コミュニケーション能力が重要になるのです。
霊的成熟度、つまり神の言葉(真理)を知っていること、神の言葉に立って行動すること、愛、謙虚、忍耐、自制心などが人間の真価となり、それが力となる時代が来ます。神の言葉によって自分を鍛え、次世代を育てていくことがますます重要になります。

