傷をなめない

人は体だけでなく心も傷なしでは生きられません。幼い頃から様々な傷を負って育ちます。失敗して傷つき、誤解され無視されて傷つき、騙されて傷つきます。体の特徴や能力で傷つき、貧しくて傷つき、ありもしないことでも傷つけられます。顔は笑っていても、誰もが傷ついています。傷ついて当然なのです、ただ傷つくことを恐れず、傷に支配されないことが大切です。そのためには・・・

①自己憐憫に陥らない。自己憐憫は傷を暖めるだけです。過去の傷をなめていても解決にはなりません。

②傷を自己正当化の手段にしない。傷があるからといって、わがままや甘えは許されません。歪んだ性格を傷のせいにもできません。被害者だから正しいわけではないし、人に同情されても、それで立派な人間になれるわけでもありません。

③自分の傷を、人を責める道具にしない。「傷ついた」と相手を責めても、傷が癒えるわけではありません。また、私たちも人を傷つけていることを忘れてもなりません。傷つけるより傷つけられる方がむしろ幸いです。

④謙遜で無私の人は傷つきにくい。高慢で自分中心の人は傷つきやすいと言えます。謙遜と無私の心は最強の防備・防衛です。

⑤傷を癒すことが最終目的ではない。癒される傷もあれば癒されない傷もあります。肉体の傷と同じです。でも、人は傷を癒すために生きているのではありません。人生の目的は心身に傷があっても達成できます。             

⑥傷付けられても傷つかず、傷ついても痛まない自由がある。相手が「刃」を振り回しても、身をかわすことができます。たとえ傷ついても痛まない自由、人を恨まない自由があります。キリストは、自分を十字架につけた者の赦しを祈られました。私たちもその自由をもっています。

⑦傷は人生を豊かにしうる。傷つき苦しむことで新たな道が開けます。傷ついて知り得ることがあります。傷のゆえに人格を養い、慈愛の心を育み、人生を豊かにすることもできます。逆に、受けた傷を自分でさらに深め、腐らせ、人生を台無しにすることもあります。それは私たち次第です。(2025年8月17日週報)

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です