集中力低下、心の病が快復するために

「この2、3年、牧師の集中力は落ちてますね。年齢からすると仕方ない
か」と言われました。認めざるを得ません。ただ、記憶力が落ちるのは年齢
ですが、集中力の低下には別の要因も加わっています。PCやスマホによる
メールチェック、ニュースチェック、世の中の情報サーフィンです。テレビ
のチャンネルサーフィンもあります。
集中時間が細切れになりました。じっと机に座って、読んだり考えたり
書いたりすることが難しくなりました。すぐに別のものに気をとられるので
す。自分の身近に常にスマホやPCがあるからだと思います。
ある調査によると、20年ほど前、パソコン画面の平均集中時間は平均150
秒だったのが、5年前には47秒になったそうです。これは、TikTokや
YouTubeなどの短い動画視聴と関係しているといわれます。
2010年以降、若者に不安障害、鬱、ADHD、双極性障害、自閉症、精
神疾患が世界的に増加しています。イライラしやすくすぐに怒る子供も増え
ています。それは、スマホが普及し始めた時期と一致しています。むろん他
にも要因はあるでしょうし、スマホとの因果関係はまだ証明はされていませ
んが、証明されるまで待っていたら、手遅れになるかもしれません。
スウェーデンでは、2歳まではテレビ、スマホを避け、十代でも3時間未
満に規制しているそうです。先ごろ、オーストラリアでは16歳までは禁止
となりました。ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブスは、我が子が使用する
のは強く制限していました。日本でも2025年10月、豊明市で「スマホ等の
適正使用の推進条例」が施行されました、生温いですが。
集中力低下は私にとって深刻です。心の病、寝不足、イライラ、それに
よる労働生産性の低下などが、これからの社会に深刻な問題になるでしょ
う。
今年、集中力向上のために、私が決めたこと。朝一番に、スマホやPC
を開かない。食事中や会話中に、スマホを側に置かない。1時間の集中時間
を、一日5回は持つことを目指す。
川原繁人著『言語学者、生成AIを危ぶむ』(朝日新書)を参照。(2026年1月11日週報)

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