フィッシャーズ マタイの福音書①序文

心も頭も柔らかいうちに

子供の脳は柔軟です。記憶力、吸収力も絶頂です。たとえば外国語の発音や聞き取りなどは、大人よりも格段の早さで学習していきます。成人してからは習得が難しい発音も、すんなりとできるようになります。それは、音楽やスポーツに関してもそうです。 

だから、子供のとき、早いうちから外国語を学ばせよ、習い事をさせよ、と言おうとしているのではありません。そうではなく、子供の心が柔軟なうちに、最も大切なことを優先的に植え付け、子供の脳が柔らかいうちに神の言葉を徹底して教え込みなさいと、強くお勧めしたいのです。それ自体が聖書の教えでもあり、そして、それがユダヤ人の教育の仕方なのです。 

聞け、イスラエルよ。主は私たちの神。主は唯一である。あなたは心を尽くし、いのちを尽くし、力を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。私が今日あなたに命じるこれらのことばを心にとどめなさい。これをあなたの子供たちによく教え込みなさい。あなたが家で座っているときも道を歩くときも、寝るときも起きるときも、これを彼らに語りなさい(申命記6:4~7)。 

イスラエル社会においては、子供の教育の責任は第一に父親が負い、家族で神の教えを実践しました。それが、世界的に優秀な人材を輩出する原動力になったと言われます。 

では、今日の日本、クリスチャンの親たちはどうしていますか。 多くの親が子供に学習塾に通わせ、英語やピアノなどを習わせ、土日にスポーツをさせることはしても、礼拝を最優先にさせることはなく、神の言葉を教え込み、聖書の価値観や倫理観を植え付けることを第一にはしていません。むしろ子供が御言葉を学ばず祈らずとも、勉強さえしていれば安心するのです。親も子も一番気になるのは、テストの成績、受験のための偏差値です。 

その結果、中学、高校になれば、クリスチャン家庭の子供たちでも、その多くが教会から離れていきます。教会に残っても、たいていが世の価値観、倫理観、世界観に染まった大人になっていきます。親自身が礼拝には通っても、世の価値観や世界観に染まった生活をしているからです。なので、子供世代も親世代同様、世と歩調を合わせた生活をし、数字やランクに縛られ、仕事や経済を優先した教育を繰り返します。これでは神の国の祝福は広がるどころか、先細りしていきます。 

成績が良く、知識や技術を身に付け、いい大学に入り、いい仕事に付き、経済的に安定すれば、本当に子供は幸福になるのでしょうか。そうでないことは親世代が体験済みのはずです。それらの条件がそろっても、夫婦の間、親子の間に不満や問題を抱えて、苦しんでいます。知識や技術やお金は生活には役立ちますが、幸福とは無関係なのです。 

私たちを幸福にするのは、聖書が教える通り、愛、聖さ、正しさ、誠実、忍耐と寛容、平和を創る力、そして柔和な心とへりくだりではありませんか。それに心から同意されるのなら、まず親が世の価値観から決別し、聖書の価値観へと転換すべきです。でなければ、子供にも神の教えを植え付けることはできません。親がそうしなければ、世が世の教えを子供の心に植え付けていきます。 

さて私たちは、クリスチャンに巣食う非聖書的価値観を、子供のうちに断ち切りたいと願い、幼児向けのハニーノートを作成してきました。今回は、その上の学年用として、ハニーノートフィッシャーズを刊行いたしました。 

価値観の転換は、一朝一夕でできることではありません。長い期間が必要です。生涯続く作業です。「石の心」になる前に、柔らかい「肉の心」のうちに始めるべきです。大切なのは、①まずは、御言葉を、御言葉のまま学ぶこと。解釈や感想や決意は問わない。②とにかく、毎日、坦々と学び続けること。ルーティンとして続ける習慣を身に付ける。です。 

子供に限らず、大人の方にも使っていただけると思います。聖書そのままです。大人のクリスチャンでも、聖書を読まなければ、正しく答えられないかもしれません。

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