ハニーノート創世記③序文

世界の起源、そして人間の起源を知ることは、とても大切です。起源が、世界と人間の存在意味、価値、目的を決定するからです。さらに、起源はそのゴールも指し示します。

しかし、学校で学ぶ歴史教科書は、人間の起源を明確には語っていません。哺乳類から類人猿になり、類人猿から原人、そして進化の流れの中で、いつの間にかホモ・ピエンスになって、人類の歴史が曖昧に始まります。起源が明確でないので、最終的なゴールも指し示せません。つまり、個々の人間はどこから来てどこへ行くか、わからないまま、その途中で死んで、はかなく消えていく存在なのです。そのような人生を、一所懸命頑張って走り通しなさい、というのは酷な話ではありませんか。無気力、無感動、無目的になっても不思議ではありません。でも、それが今日の歴史教科書の教えるところなのです。

しかし、聖書は人間の起源を明確に示し、その存在意味、価値、目的、希望をはっきりと教えています。そして、人類が最終的に見ることになるゴールも、はっきり語っています。

神が天と地を創造され、人間をご自身に似せて造り、祝福し、「非常に良かった」と宣言されました。これが、世界と人間の起源です。創造主なる神は、最終的に「神の国」を完成し、永遠の「新しい天と地」を再創造されます。それが歴史のゴールです。人間は、その歴史の中で、神の国の祝福を世界に広げる者として生かされます。

我が子を幼い時から聖書で養い、聖書の世界観、人間観に馴染ませることは、クリスチャンである親の務めです。特に、起源を記した書である「創世記」をしっかり学ぶことはとても大切です。これを怠るなら、テレビやYouTubeやゲームが、この世の世界観、価値観、倫理観を子供の心に植え付けてしまいます。

さて、私たちは、幼児が親といっしょに聖書を毎日学ぶために、この「ハニーノート」を作成しました。聖書教育は、早く始めて早すぎることはありません。意味が分からずとも、坦々と続けることが大切です。意味を教え込み理解させようとすると、かえって続かなくなってしまいます。幼いときの聖書教育の方法は、朗読と反復と継続です。聖書自身もそのように教え、ユダヤ人もそのとおりにしてきました。「ハニーノート」は、そのために役に立つと思います。

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